2013年10月31日木曜日

紅葉雨



雨がサワサワ降っている。


あふれた色が雨粒に流れだし

下を歩くボクを濡らし続ける。


ずっとそんな具合だから、

ボクは心まで染まってしまった。

ナナカマド


こんなナナカマドは見たことがない。

山頂は雪、谷間は紅葉


10月30日

テントを打っていた昨夜の雨は

山の頂では雪だったのだ。

2013年10月27日日曜日

半月(はんげつ)が半月(はんつき)経ったら。おまけに昼と夜




今朝は

台風が過ぎて、深い色の青空が広がっている。

そこに白い半月が浮かんでいる。


15日前、10月12日夜の半月と並べてみた。


大きさが、ずいぶん違うよね。


月は地球の周りを楕円軌道を描きながら回っているから、

両者の距離は刻一刻と変化しているわけだ。

2013年10月26日土曜日

控えめな虹も出て



夜中2時過ぎに長く揺れる地震。

夕方の東京は

台風も寒冷前線も通過して

東の空に、控えめな虹が出た。


気温はすでに15℃を下回っている。

2013年10月21日月曜日

奉納するのは、「ダンス」と「反省」と「五阡円」也


(19日土曜日)

「明治41年には、在郷の小社数祠を合祀して、
同年4月1日従前の御社号、御嶽神社を地名により『玉川神社』と改称しました」

とあるから、

木曽御嶽山から勧請したってわけだね。

で、祭神は

国常立尊(くにとこたちのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)

だから、

出雲系。

ダンスの奉納は

天鈿女命(あめのうずめのみこと)を連想させるね。

岩戸に隠れた天照大御神を引っ張りだすために、
岩戸の前で踊った神様。


じゃぁ、「反省」は?

猿田彦(さるたひこ)かな。。。

流れとしては間違っていない。

植物園にて



遠く海外へと出かけなくても、

ボクはその美しい花を見ることが出来る。


ルソーも

パリ植物園で熱帯雨林を夢想した。


クリムトだって

ウィーンの植物園に通ったかもしれない。


ロンドンの植物園が出来たのは1759年だから、

ターナーも

見ているに違いない。



ボクたちの近くにも植物園はある。



さあさあ、サンダル履きでワンダーランドに出かけよう。



2013年10月15日火曜日

オリオン座は明快


(10月13日未明撮影)

これもレンズテストのため。
(記録であって、作品ではない)


オリオン座はだれでも、すぐにそれと分かる明快な星座である。

撮影してみると、星雲はオリオン大星雲だけではなく

星座全体にうねうねと漂っているのが分かる。


左上にあるオレンジのベテルギウスは

最近話題になっている星である。

星自体が不安定になっており(NASAの観測)、

超新星爆発を起こすのではないかと言われている。

爆発を起こせば、半月よりも明るくなるそうだ。


そんなことを知ると

さらに暗いところでしっかり撮影してみたいと思うのである。

科学的好奇心である。


写真は、

眼に見えるものを写すのではなく、

眼では見えないものを「可視化」してくれる。


そのことを、もっと多くの人に知って欲しいと思っている。


星空は実に複雑


(10月13日明け方)

レンズテストのために

東京から比較的近くではあるが

星空がよく見える場所で撮影。

ほんの1時間ほどだが、

4時半には薄明が始まって、

星空撮影には不適になる(バックが青っぽくなってくる)。


下から、

ヒアデス星団(アルデバラン含む)
青いプレアデス星団(すばる)
赤いカリフォルニア星雲
ペルセウス座中心部
ペルセウス座二重星団

の範囲が写っている。


空には街からの光が入り込むし、

そろそろ夜明けの色も侵入してくるから、

これだけ広い範囲の調整は難しい。

作品にはならない。


だが、この写真からはいろいろなことが分かる。


1)肉眼で見えるのはほんの少し。空には数えきれないほど星がある

2)さまざまな暗黒星雲(光っていない星雲)が漂っている

3)我々の銀河にはいくつかの「腕」があるが、オリオン腕とペルセウス腕の判別が出来る

4)実に多くの人工衛星が飛び交っている。この写真には3機(明るい2機のみ)写っている

5)明るさが変化している人工衛星は激しく回転していると思われる(制御されていないかも)

などなど。

世紀の大彗星になると期待されるアイソン彗星はまだ小さい。


10月13日早朝、

夜明け前の東の空に獅子座が駆け昇る。

いまそこに

この11月から12月にかけて大彗星になると期待される、

アイソン彗星がある。

それは、まだ、とても小さい。


写真の右の青っぽい星は、

しし座α(アルファ)星(レグルス)、

左の青っぽい星はη(イータ)星、

オレンジ色の星は火星。


火星の左の星々をたどると

緑色の、ほんとうに小さい彗星が写っている。

小さいながら尾もある。


この赤ちゃんが、どこまでの大彗星になるか、

さてさて。

2013年10月11日金曜日

やっぱりオンブバッタはすっとぼけた顔をしている。




でしょ。

暑い日の終わりに、月。



30℃を超す、暑い一日だった。


あたかも重低音のスピーカーを前に

座らされたような

痛い陽射しであった。



午後6時でも、

気温は26.5℃、

湿度73%

そして風は、5.1m/h!

2013年10月10日木曜日

光条、里を照らす


(山から里へと下りる途中)



太陽と、地球の大気が技をなし、

光は見慣れた風景を一変させる。


2013年10月8日火曜日

色に染まりし


(紅葉は、例年よりも早いという。

あと二、三日は2000m付近が見頃)


黄色や赤に染まった林に入ると、

あたり一面がやけに明るくなって

あまりに明るいから

どうやらボクも、

色づいてしまったようだ。


艶やかな幻惑から離れがたいのは人の性、

そのまま染まって

ゆらゆらと漂っていたい。


雲が流れて太陽から鋭い光線が発せられると、

色がグワンと爆発し、

矢となって、

四方八方から飛んでくる。

逃れるすべなんてない、

心は簡単に射抜かれてしまうね。


そうそう、

太夫に惚れた若旦那(みたい)になってしまうんだよ。

明け始めた夜空に冬の星座


真夜中に目が覚めてしまって、

車のリアウインドウ越しに夜空を見たら、

流れる雲間に

ペガサス座の大きな四角形が見え、

アンドロメダ星雲はまさに天頂にあった。


そしてそのまま、また眠ってしまった。


再び目覚めたのは午前4時過ぎ。

天空の雲はすっかり消え、

満天の星。

冬の銀河。


車の外に出て星の雫を全身に浴びる。


だが、夜明けは近い。

明けの青さが夜空に忍び込み

星々を消して行くのを、

ボクはずっと見ていた。

2013年10月1日火曜日

オンブバッタ♂♀



スイレン鉢のスイレンの葉っぱを食い荒らしたオンブバッタ。

もう十分にお腹を満たしたことでしょう。


淡褐色系の♀に

緑色系の♂が乗っかって交尾。


秋は植物も昆虫も

次世代への準備に余念がない。



もう数日もすれば、

キンモクセイの香が漂ってくるだろう。

オオカマキリ♀



ナガコガネグモにすっかり気を取られていたが、

ふと横を見ればオオカマキリが。

10cmの♀。


彼女も産卵までに

たくさんの獲物を捕らえなくてはならない。

「捕獲」 ナガコガネグモ Argiope bruennichii


普段はジッと動かず

居眠りでもしているようなクモだが、

張り巡らした網に獲物がかかると

途端に目覚める。


彼女の四肢には緊張というエナジーが漲り、

それは観察するこちらにも伝わってくるほどだ。


だが、待て。

ハンターは急いではならぬ。


まずは獲物が何者であるかを見極め、

仕掛けの糸のかかり具合を見極める。

失敗は許されない。


一気に攻めるタイミングを図るのだ。


そして溜め込んだ「動」が爆発する。


まことに驚くべきは、

攻めに転じた時の速度である。

獲物にサッと駆け寄り

四肢で効率よく転がし

幅広に吐き出した糸でグルグルと獲物を包んでしまう。

獲物は何が起こっているのかを理解する間もなく、

身動きの出来ないミイラに変えられてしまう。


ハンターは果敢であると同時に、

慎重でなくてはならない。


いったん獲物から離れ、

獲物が完全に己のコントロール下にあるか、

そして己の捕獲技術を確かめるかのごとく、

時間をかけて様子見をする。


「もうよかろう」と本能が判断を下すと、

今度は獲物を網の中央の安定したテーブルに手繰り寄せ

そこで初めて食事を開始するのだ。