2013年9月29日日曜日

ナガコガネグモ Argiope bruennichii 「情緒」と「リアリティ」


ボクがアップする写真は

対象をリアルに写したものが多いと思う。

今日アップしたナガコガネグモも

できるだけ対象の細部まで、

克明に写そうとしたもの。


これを見た人はさまざまな捉え方をすると思う。

「わ、気持ち悪い」とか

反対に「美しい」とか

「すごい形態だ」とか

「しっかり撮れている」とか(笑)




ボクがなぜ写真を撮るのかという根本的な問いに対して、

「対象をじっくりと観察したいから」

という答えも用意している。


多くの優れた画家のスケッチ帳やデッサンを見てみるがいい。

人体や風景、

花、鳥、昆虫に至るまで、

まことに誠実に、

対象と向き合っていることが分かる。


一枚の絵を制作するまでに、

実に多くの「観察」をしているのである。


「観察」は「科学」である。


いかに「情緒的」作品を目指そうと、

そこに「科学的観察」がなければただの絵空事。

名作とはなりえない。




(そういえば、原発事故もそうだね。

いくら「安全だ」「危険だ」と騒いでも、

そこに科学的根拠がなければ空騒ぎ。

ゆめゆめ、単なるプロパガンダに惑わされませぬよう。)