全天が焼けた。
ボクもキミも、焼けたよね。
東に昇った月だけが
白かったのは
なぜだろう。
孤高の月
自然の
脅威と比類なき美しさ、
そのどちらも
全身で受け止めたい。
三日月から半月に至る月の形は目を引く。
半月を過ぎたあたりから
月のシャープさは鈍化するから
どことなく印象は薄くなる。
だが、満月前後には
また存在感が増す。
きっと、人間の視覚は
鋭角や円というはっきりした形に
敏感に反応するのだろう。
一方で、
月のクレーターを見ていると
半月の時がもっともダイナミックである。
これは月自身の事情
つまりクレーターの分布が
月の真ん中辺りに多いということである。
夕焼けには遅れてしまったが、
名残の色彩が美しい時間帯に
ボクは風に吹かれていた。
このところしばしば出会う
パグ犬を二匹連れた外国人に、
Good Evening !
軽く挨拶をする。
そう、
とても良い夕暮れだ。